水産資源をつくり育て増やすために、産卵場や生育の場として重要な役割を果たしている藻場をはじめ、沿岸の浅海域の環境を維持・回復するための技術開発を行っています。更に、資源管理対象魚種の放流、あるいは消費者ニーズに合わせた新たな養殖対象魚の種苗を生産するための技術開発に加え、収益性が高く健康でおいしい魚づくりのため、飼育技術及び疾病予防技術に関する研究を行っています。また、赤潮による水産物の被害軽減や食の安全安心のため、赤潮や貝毒のモニタリング等も行っています。
主な業務内容
○資源を増やす
・養殖技術の効率化
・増殖環境の整備
・資源造成及び養殖のための種苗供給
○健康な養殖魚をつくる
・魚病被害の防止
・養殖漁場の適正管理
○沿岸環境を守る
・貝毒の監視
・水質汚濁の監視
宮崎県で初めて生産された人工シラスウナギ
アカアマダイ種苗生産技術の開発
ドローン撮影による藻場の
モニタリング
海藻の食害状況と磯焼けの様子
漁場環境の調査・評価
海面及び内水面養殖業で発生する種々の魚病について治療や防疫対策を研究するとともに、養殖業者への防疫指導を行い、養殖業の健全な発展に寄与します。
施設及び設備
〇屋内飼育試験水槽
2トン型、6基
〇主要検査機器
超低温庫、恒温庫、蛍光顕微鏡、サーマルサイクラー、 紫外線照射装置、電気泳動装置、
マイクロプレートリーダー、高速微量冷却遠心機、光学顕微鏡、実体顕微鏡、qPCRシステム
主な業務内容
・聞き取りや診断依頼等に基づいた疾病の発生状況の把握
・魚病対策及び養殖管理技術の指導
・薬機法(旧薬事法)に基づく水産用医薬品の適正使用の指導
魚病指導総合センター
養殖現場での聞き取り調査
ワクチン接種の講習
PCRによる疾病の検査