魚には群れをつくるものとそうでないもの、深いところにいるものと水面近くにいるものなど、 魚によって住んでいる場所や習性が違っているので、とろうとする魚によって漁獲する方法(漁法)は異なります。
釣竿を使った一本釣りでカツオを釣ります。カツオの群れを追って近海を操業し、群れを見つけると、活きたカタクチイワシ等をまいた後に、ぎじ針のついた竿で釣ります。
県内で経営体が最も多い沿岸まぐろはえ縄漁業では、10km〜100kmの幹縄(みきなわ)に釣針の付いた枝縄(えだなわ)を付け、アジなどの餌を付け、早朝の海に流し、一定時間経過後に引き上げて漁獲します。
4隻〜5隻の船団で行う漁法です(網船1、灯船(ヒブネ)2、運搬船1〜2)。灯船が海中に水中集魚灯を下ろして光に集まった魚を網船で漁獲します。
釣糸の先端部にぎじ針を付け、水面の表層又は表層近くを船で曳きます。
漁具を固定して行う漁業で、主に回遊を行う魚類を対象にしています。
県内では、沿岸域に設置してあります。
網を岩場に設置し、魚やイセエビ等はその網にからまって漁獲されます。
漁船を動かしながら、海底を網でひいて、海底にいる魚等を漁獲します。
3隻で操業し、2隻はゆっくり走りながら網を曳きます。残り1隻は漁獲物の運搬を行います。
魚が通過する場所をさえぎるように設置し、魚が網に刺さるような形で漁獲されます。
幹縄(みきなわ)と呼ばれるロープに釣針に餌をつけた多くの枝縄(えだなわ)をつけて海に流し、一定時間経過後に引き上げて、漁獲します。
宮崎県の沿岸は地形の複雑な北部、単調な中部、複雑な南部に大きく分けることができ、 海流等のようすも違っているため漁業にもそれぞれ特徴があります。